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- 氷見の寒ブリ
北陸氷見の寒ブリの水揚げが好調であるとニュースが報じている。漁獲高は昨年の350倍とか。網を上げる漁師たちのどの顔も笑顔がほころんでいる。
この時期の寒ブリは脂がのって刺身やしゃぶしゃぶ、煮付けにしても実においしい。しかし値段が高くなかなか食すことができない。
今年は食べられるかもしれない。
近くの漁港へ行く。そこには1m以上の丸々太った寒ブリが、並んでいた。
お店の人に交渉し、片身を分けてもらうことにした。
大きすぎるので、さらに4つに小分けしてもらった。ずっしりとした重さが心地よい。
値段は、昨年の4分の一とか。まだちょっと高いが庶民が買える値段になったと言える。
カマとはらみを含む半分は妹夫婦に進呈。残りを少し薄切りのしゃぶしゃぶ用に、後は煮付け用と刺身用に調理する。
夕食は、寒ブリのしゃぶしゃぶをメインディッシュと決め込んだ。
昆布出汁とお酒に野菜を浮かべただけの鍋に寒ブリをくぐらす。表面が白く変わるところで、ポン酢につけて食べる。
口の中でとろけるような食感に、思わずうまいと声が出る。
脂がほどよくのっている。サカナの臭みはない。刺身よりもあっさりしている。
いくらでも食べられるように思う。
刺身と食べ比べしながら、たちまち大皿の寒ブリがなくなった。