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- 2013年8月奥飛騨温泉郷の渓流釣行
今シーズン最後の奥飛騨温泉郷への釣行である。
9月9日に禁漁期間に突入する。
長い禁漁シーズンをどう過ごすかと逡巡する時間が間もなく始まる。
シーズン最後の釣りと思えば自然に気持ちが高ぶり、気合が入る。
平湯の気温は22℃、大阪とはまさに別世界である。
曇り空から小雨がこぼれる。
明日も雨の天気予報だ。
またまた大阪から雨を連れてきたと言って笑う民宿たからすぎさんのおかみさんの声が聞こえそうだ。
11時半過ぎである。
平湯川に入渓する。
水温16℃、この時期絶好のコンディションだ。
前回よりも水量が少なく左岸に渡る。
滝の脇を流れおちる落ち込みに投餌すると20cmのヤマメが飛びついてきた。
急峻な流れの近くで18cmほどのヤマメを2匹ゲットした。
宮野さんが滝の落ち込みに投餌して大きく竿を曲げている。
引きずるように下流域に獲物を引き出した。
急いでタモを準備しかけつける。
ゲットしたのは29cmもある銀毛がかった丸々と太った幅広のヤマメだった。
6時過ぎに民宿たからすぎへ入る。
民宿は釣り客、登山客で満員の盛況であった。
栃尾温泉の露天風呂につかり、明日からの戦略を練る。
明日の天気予報は雨だ。
二日目は雨、5時起床、5時半出発。
元気な二人である。
気温が低く朝は19℃、暑さを感じない。
平湯川上流域に入る。
昨日宮野さんが巨大ヤマメをゲットした落ち込みをトライする。
エサはミミズの1匹がけ。
堰堤の壁際に投餌し流れにのせる。
右と左から流れ落ちる滝がぶつかり複雑な流れとなる。
餌が小さな渦を描き、流れに逆らって留まっているように見える。
小さく餌が沈みこんだ。
竿を立てるように合わせると大きな手ごたえがあり、下流に向かって獲物が走った。
懸命にこらえてタモに納めた獲物は、25cmのヒレピンのヤマメだった。
丸々と太った幅広で、白い地肌に薄いピンクの側線がきれいな渓流の妖精だ。
同じ場所で23cmのヤマメもゲットした。
大きな堰堤に上流下流を遮られた限られた場所に、生息する大きなヤマメたちは、いったいどこから来たのだろうか。
流れ落ちる滝を果敢にジャンプし上るヤマメの姿があった。
まさかこの堰堤を越えていくことはないであろうと思うのだが・・・。
三日目は曇り、5時起床、5時半出発。
宮野さんは平湯川の右岸の落ち込みで26cmのヤマメをヒットさせた。
この落ち込みは水深50cmもない小さなものだが、いつも渓魚が集まっている。
私は右岸の荒瀬から平瀬に移る流れに投餌すると下流域で大きく竿を曲げるほどの獲物がヒットした。
強引に岸に引きずりあげた獲物は、26cmの幅広ヤマメだった。
平湯川の水温は他に比べても低く、夏場の影響が少ないように感じる。
平湯川にも温泉水の流入があるはずである。
こまめに水温をチェックしながらの釣りの大事さを痛感した釣行となった。
平湯バス停の3階にある温泉に入り、釣の醍醐味の余韻を感じながら疲れを癒す。
11時45分、帰るには少し早いが、夕方には大阪につけるはず。
シルバーフィッシングの二人にはゆっくりがいい。