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- 2014年3月奥飛騨の渓流釣り
3月13日から15日に奥飛騨温泉郷の高原川水系に渓流釣りに出かけた。
3月解禁になって初めての渓流釣りである。
大阪から同年代の3人が宮野さんの愛車プラドを駆って、岐阜県高山のまだ奥、穂高温泉や栃尾温泉、平湯温泉などの温泉郷が集まる奥飛騨温泉郷に向かう。
平湯トンネルを抜けるとそこは一面雪景色の別世界。
入漁券を求めに入ると多くの釣り人が来ているようすである。
「平日の木曜日に釣人が多いね」。自分たちを棚に上げてお店の人に話しかける。
「そうよ、たくさんの人が見えているよ。お父さんが見回りに行ったとき、蒲田川の上流にたくさん入っていたようだよ。」と教えてくれた。
今晩からお世話になるは民宿たからすぎさん。私たちにとっての定宿である。
そこのご主人が、「道観松に放流しているから行ってみるといいよ」と親切に教えてくれる。
放流物よりは天然物が狙いであるが、雨も強くなり、夕方に近づき寒くなってきたので、竿出しは道観松に決めた。
小一時間の中で、3人がそれぞれ5匹ほどのヤマメをゲットした。
中でも宮野さんは32cmの天然イワナを釣り上げた。06のハリスで抜きあげたと聞き、豪傑に驚く。
夕まず目のいい時間ではあるが、納竿。民宿たからすぎに入る。
雨と寒さで冷え切った身体を栃尾温泉の露天風呂で癒す。至福の時である。
民宿たからすぎのご主人と若主人は釣りをするので、釣り情報には詳しく釣り談義は楽しい。
食事もうまい。酒も美味しい。温泉もいい。だからいつも民宿たからすぎに泊まる。
二日目は、小雪が舞う曇り空。昨日の雨は夜半に上がったようで助かる。
高原川水系はたくさんの支流があり、釣り場は数限りなくある。その分選択にいつも迷う。
天然のイワナやヤマメを狙いたい。道観松横の道路に駐車している車を横目に、目的地へ急ぐ。
釣り場を詳細にご説明できないのが残念ではあるが、新雪をラッセルしながら目的地へ向かう。
シルバーフィッシングの3人でも日頃体力を鍛えているかで差が出るのがこんな時である。
岩陰に潜む27cmのイワナをゲットし、写真に収める。さびのないきれいなイワナで、寒さの関係しないシーズン最盛期の感じがする。
昼食後、平湯川を狙ってみることにした。
天然イワナやヤマメの大物が釣れる場所がある。
先人がいなかったこともあり、28cmのイワナやヤマメの他、25cm以上の大物を数匹ゲットした。
同僚の二人も26cm以上のイワナを釣り上げていた。数も出た。
やはりこの時期寒くなるのは早い。4時すぎには納竿し、宿に急ぐ。かけ流しの温泉が待っている。
3日目は、午前中だけの釣りである。
今日は寒い。気温がマイナス5℃。釣りの手袋の指先が出ている親指と人差し指と中指が凍る。
息を吹き吹き、手をさすり揉む。宮野さんは釣り手袋の上に軍手をはめている。暖かいという。アイデアだ。
曇りの天気予報が外れ、青空がのぞく。山の稜線が白く輝く。
北アルプスの峰々が顔をだす。感動の一瞬を共有できる。釣りの醍醐味のひとつでもある。
氷点下の釣りは、しぶきが凍り、竿が凍る。
喰いは浅いが餌を追うヤマメがいる。けなげさに又感動する。
昨日大釣りした場所を攻めることにした。
ところが全然当たりがない。昨日反応したミミズのえさにもまったく反応を示さない。不思議だ。
残り時間も少なく、半ばあきらめかけていた。
川原の石の下をめくってみると元気なヒラタが動いている。この時期にも川虫がいるのだ。
驚きと共にひょっとすると反応するかもしれないと思い、ヒラタを投餌。
見事に予感的中。26cm以上のイワナが竿を曲げる。
宮野さんは泣き尺の大物イワナを釣り上げた。
その後も3人で交互に釣り上げ大満足の釣行が終わった。
奥飛騨温泉郷まで来るのは温泉だけではない。天然のイワナやヤマメが迎えてくれる。魚影が濃い。楽しいところだ。
民宿たからすぎでの楽しい食事や釣り談義も待っている。