- »
- コラム
- »
- STAP論文の議論について
理化学研究所の小保方さんのチームが英科学誌ネイチャーに発表して話題になったSTAP細胞の論文について疑念がわき起こっている。
新聞紙上やWebからの情報であり、正確かどうか確証がない中ではあるが、世紀の大発明の可能性を持つ論文に多くの疑念があるのは悲しい。
まして論文共著者から確信をなくしたので、論文の取り下げを共著者達に打診しているというニュースが本当であれば、なお悲しい出来事である。
共著者は、論文に単に名前を載せているだけでなく、論文を構成する上でそれぞれの役割があるはずである。
まずその役割についてしっかりと果たしているのかを論証する責任があると思われる。
それぞれがそれぞれの役割において正しく論文を構成する要件を実行できていれば、大きな間違いに発展する可能性はなくなるのではないかと考えるからです。
この意味において、リーダーの小保方さん一人の問題ではないはずです。
今示してほしいのは、論文の正確性である。小保方リーダーをはじめ共著者全員が論文の正確性について見直し、公表することであると考える。
その事実に基づき、今後の対応についてしっかりと方向づけることが重要である。
今のままで公表が遅れれば、風評被害が拡大する。
そして若き研究者の研究生命を貶めてしまうことにつながるのを恐れる。
共著者の一人で小保方さんの指導者にあたるバカンティ教授のコメントが掲載された米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版を引用する。